みなさんこんにちは
水曜日担当の赤星です

今日もSOLIDWORKSの使い方講座をしたいと思います。
前回書ききれなかった、2つの解析データの表示方法を紹介します。

前回の記事はこちらから
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第1回の記事はこちらから
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4. 変形量のスケール調整
以前の解析結果を表示させると、以下のようになります。
さて、表示された部品の変形は正しいのでしょうか。
実は、デフォルト設定では、変形が目視でわかりやすいように自動調整されています。
つまり、実際の変形量を何倍かし、誇張した変形図になっているということです。
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ということで、円孔板の実際の変形量を表示させましょう。
まず、「応力」を右クリックし、「定義編集」を選択します。
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左メニュー「変形図」では「自動」が選択されていますね。
下のボックスの数字をみると、「142.0190」と書かれています。
つまり、実際の変形量の約142倍に拡大して、表示されていたのです。

実際の変形量を表示するために、「実スケール」を選択します。
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左上の「チェックマーク」をクリックすると、以下のように実際の変形図を示すことが出来ます。
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最初の図と比較すると明らかに誇張されていたことがわかりますね。
また、「ユーザー定義」を選択し、任意の値を入力することで、倍率を変えることも可能です。

5. チャートの編集
次にチャートの設定を変更してみましょう。
チャートとは、部品右側に表示されているグラフのことを指します。
このチャートの範囲を変更することで、より分かりやすい応力分布図にすることができます。

例えば、部品の外部荷重を100Nから1000Nに変更して再解析しました。
そうすると、下の図のように、応力分布が再計算され、
チャートの最大値は1.266e+07(N/m²)に変更されています。
これは、チャートの最大値が自動計算に設定されているためです。
そこで、「応力」を右クリックし、「チャートオプション」を選択します。
次に、「自動的に最大値を定義」からチェックを外し、下のボックスに任意の値を入力します。
(ここでは6,000,000にしました)

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左上のチェックをクリックすると、チャートの最大値が6.000e+06に変更され、
部品に働く応力が6MPaを超えたところが赤く表示されました。
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このように、許容最大値をチャートの最大値に設定することで、
許容値を上回った箇所を目視で確認できるようなります。
この場合では、上下面の右側と円孔付近が赤く表示されているので、
この部分の補強が必要であるとわかります。


今回紹介したテクニック以外にも多数の設定が備わっていますので、
いろいろと試してみてくださいね。

以上、SOLIDWORKS講座でした。